『孤育て』町田カウンセリング『ハートルームちと』

2022/09/08

ブログ

こんばんは。

町田でカウンセリングルームを営むハートルームちとです。

だいぶ涼しい日が増えてきましたね。

今日のテーマは『孤育て』です。

子供が生まれてからが、夫婦の関係は勝負です。大人同士なら、合わせることができた生活は一変します。

旦那さんの協力、理解が奥さんの負担度に大きく影響します。

『先生のところに行ってから、夫が話を聞いてくれるようになり、マッサージをしてくれたり、出勤前にも家事をやってくれるようになり、労ってくれるようになり、ビックリしています』と話してくれた奥様がいらっしゃいました。私はこんなふうに答えました。

『ご主人、素晴らしいですね。奥様大変だから、たまにはマッサージでもしてあげたら、とは言いましたが、私は家事をやったら、とは一言も言ってないんですよ。奥様の負担を減らしてあげたいと自分で思ったんですね。どんどんやってもらうといいですよ。』と。

そうなんです。私がアドバイスしたことをやったわけではないんです。自分で考えて行動できた、ここがポイントです。

人は、やらされ感でやる仕事は、嬉しくありません。義務になるからです。

自分で相手のためにしてあげて、その結果相手が喜んでくれると、自分のしたことが認めてもらえたと嬉しくなるんですよね。私は、奥様にこうしてあげたら？と言わないかわりに、育児の大変さを

妊娠期間からさかのぼり、女性の目線に立って伝えています。一緒に想像してもらいます。

『奥様は、妊娠がわかった瞬間から命を育むプレッシャーと戦っています。お酒、タバコ、コーヒーなどを好む方は我慢が強いられるなど、あらゆることでとても制限された生活になります。痛みをこらえ、命がけで出産し、お子さんが生まれてからは毎日未知の生き物との戦いになります。寝不足でも子供のお世話をして、言葉が通じない相手のお世話をする。自分がケアを怠れば、怪我や病気にさせてしまうプレッシャーと24時間、365日戦っているんです。どんな仕事よりも大変なことを日々こなしてくれているんですよ』と。

人は自分で経験することが1番大変だと思ってしまいがちですよね。

体感できないからです。だからこそ、

お互いにコミュニケーションが必要なんですよね。

実家から離れ、子育てをしているママにとっては、日中話せる相手は誰もいません。遅く帰ってくるパパに話を聞いてほしくても、その頃には疲れ切ってしまって話す気力もないかもしれません。

そうやって、だんだんとすれ違ってしまいます。

奥様からの言葉に危機感を感じ、カウンセリングに来られる方も多いです。

『あのとき、ちゃんと話を聞いてあげられれば』皆さん後悔を口にします。

奥様は大変な毎日を送っていらっしゃいます。子育て、家事だけでも大変な中、仕事までしていたり、専業主婦で子育てをしている方は、楽などころか休憩もない毎日を過ごしていらっしゃいます。

奥様の子育てが『孤育て』にならないよう、一緒に子育てをしていきたいものですね。

仕事で時間がない毎日でも、できることはたくさんあります。その姿勢が大事なのだと思います。

よく『妻が思い通りになりません』と言う方がいらっしゃるのですが、『365日24時間、奥様は思い通りにならない子育てという大変なことに向き合っていらっしゃいますよ。どんなに大変なことを毎日してくれているんでしょうね』とお伝えします。

奥様への無理解がリスペクトに変わったとき、様々な変化が起こるのでしょうね。仕事をしていると、誰かから感謝されることがありますが、母という仕事はやって当たり前、誰からも感謝されません。むしろ、少しでもさぼろうものなら、なぜやってないんだ、となってしまう方もいらっしゃるかもしれません。